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観劇:愛知芸術劇場大ホール

観劇日:6/12 12:00公演

観劇日:6/15 16:30公演 千秋楽

本日は、1年半ぶりに宝塚の生観劇です!!昨年の1月雪組の「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を大劇場で観劇して以来、ライブ配信に切り替えていましたので観劇を再開することができて、また、再開のタイミングが大好きな彩風咲奈ちゃんの公演で本当に幸せな観劇となりました。大好きな咲ちゃんと雪組の皆さんの観劇感想をたっぷりとお伝えしていきたいと思いますので、最後までお読みいただければ嬉しいです。最後に千秋楽の挨拶の模様も書き記しておきます。お楽しみに!

まず、観劇した日は6月12日で名古屋公演の2日目でした。どうして名古屋を選んだのだろうと単純に謎な地域でしたが、咲ちゃんの公演最後の挨拶で「名古屋は東京にも大阪にもどちらにも近いのでぜひ今度は宝塚大劇場と東京宝塚劇場にお越しください」と言っていたように確かに両方の劇場へも足を運びやすい東海地方からの集客をコロナウイルス終息後を見込んでの地域設定だったのかな。とも感じました。

今回の愛知芸術大ホールの収容人数は2,456席で5階までの客席でした。音響がとても響く劇場で少し歌声が響きすぎて歌詞を聞き逃してしまう場面もあったことが難点ではありましたが、ヴェネチアの紋章の幻想的な場面などではこの音響が活かされたようにも感じました。咲ちゃん本人も「オペラ席もあって、本当にオペラ座にいるよう!」との感想もあったりで素晴らしい劇場だったことと思います。この情勢でやはり少なからず空席があるかな?とも思いましたが、空席は無く満員の状態でした。連日のツイッターなどでも当日券を買い求める行列ができるほど注目はあり、再演のお芝居とショーということで初演を観ていた客層や意外にも若い女性の団体や若いカップルなども結構いて、新生雪組にふさわしい客層も若返った印象でした!

まず、お芝居についての感想です。キャスト別でも書きますがまず全体の感想を書かせていただきます。咲ちゃんのアルヴィーゼの「ヴェネチアの紋章」を手に入れれなかった負の感情や、元首の父親アンドレア・グリッティの妾子でそのために悔しい思いをしてきたなど結構お堅い内容なのかなと思いきや意外にリヴィアと結婚するためにリヴィアにふさわしい身分になるためにヴェネチアを捨てて異国の国王となるようにのし上がっていくアルヴィーゼの野望に突き進んだ本人と、止めきれなかった周りの人・・・そしてその野望も失敗に終わり、周りも付いていった人もが一緒に滅びてしまうという何とも最後が悲しい結末という物語でした。しかし、イタリアがベースのお芝居なのでキャラ設定としては明るく陽気な役の方々が多くてほっこりする場面が諏訪さきさん・眞ノ宮るいくん・彩海せらちゃんの3人組や一禾あおちゃんと莉奈くるみちゃんの若いペアの演技では少し笑い声もしばしば。そして、綾さんと夢白さんの大人な恋愛模様を描いた場面など感情は忙しいですが見どころはたくさんありました。全国ツアーのいいところは下級生の子まできちんとセリフがあったり役がきちんと与えられていて、若手発掘にはもっていこいでした。全体的に歌の技術が安定していて、フレッシュ雪組なのに安心して観ることもできました。あとは、フレッシュな雪組とは言え、年配役が組長の奏乃はるとさんを始め真那さん、あとは個人的には叶ゆうりくんはこの路線で活躍してほしいなと観ていて感じました。

次はショーについてです。「ル・ポアゾン愛の媚薬 Again」ということで、初演の剣幸さん主演(1990年)から星組の柚希礼音さん・花組の蘭寿とむさん(共に2011年の再演)からの10年ぶりの再演だそうです。過去の3組の主演さんの感想からも咲ちゃんはとてつもないプレッシャーがあったことと思いますが、観劇を終えた今の私の感想としては、咲ちゃんの「ル・ポアゾン」最高!!です!!初演や過去の作品にも敬意を表して、どれが一番とか言う話ではなくてやはりトップさんが違えば同じ公演でも本当に違った良さの見ごたえがでてくると思うので本当に良かったです!!しかも、今回は前任の方が退団されての新生雪組のイメージが滲み出たショーでした。歌は望海さんからの継承はもちろん、ダンスのカッコよさが際立ったメンバーでした。それから皆さん、若いトップさんだしメンバーも若いのでフレッシュなフェアリー感と現代的なカッコよさを持ち合わせた全体的な印象でした。そして、トップの咲ちゃんはそれに加えて本当に色っぽくなったなぁと感じます。特にバッドパワーの場面は希和ちゃんとの絡みが色気満載でやはりトップにたつと一回り大きく見えるって本当だなと感じました。初演や過去の再演から違う点から申し上げると、プロローグの仮面劇の紳士が予想では綾さんがやるのかな?と思いきや諏訪さきさんでした!とってもお歌が上手い!プロローグの大切な場面ではあると思うのでお客様をショーの世界へと入り込む大切な役目だったと思うのですが、とても引き込まれてしまいました!そこからフィナーレまで本当に体感5分。みどころ一杯であっという間に終わってしまいました。咲ちゃんも出ずっぱりで汗だく!でも汗も美しい!スタイル異次元!ライブ配信とは違って生で観る咲ちゃんのスタイルは本当に細いけど体幹がしっかりとしているのかブレないので頭の先からつま先までとってもラインが綺麗でした。素人から見ても分かりました。フィナーレの咲ちゃんと希和ちゃんの大きな羽根を観た瞬間、感極まってしまいましたが新生雪組フレッシュの咲ちゃんを応援している身としての始まりには最高の景色でした。

大変長くなりましたが、キャスト別でも詳しく書いていきたいと思います。

まずは、私の応援している彩風咲奈についてです。お芝居の内容どうのこうのより、もう等身バランスが良すぎて、それに惚れ惚れしてしまい内容が入ってこないことが何度かありました・・・。(笑)今回の髪型が黒髪ロングヘアでお衣装がロングコートも着られていたり、見た目の貫禄が半端なかったです。咲ちゃん自身は衣装替えを5回くらいかな?しているんですが、どれも素敵!!!ニーハイブーツで肩パットという重たそ~うな衣装をとってもカッコよく着こなしていました。きわちゃんも同じく重そうなお衣装で二人のモレッカのダンスが見物でした。希和ちゃんとの身長差も萌えポイントなんですよね。そして、fffでは喉の調子があまり良くなかった咲ちゃんですがきちんと治っていて、歌声がとても澄んだ高音が良く響き渡る伸びのある歌声でした。野心・野望を最後まで貫いてもう後戻りはできないが覚悟は決まっている信念は観ていて辛いものとなりましたが、最近ではこう言った役は咲ちゃんの中では珍しいのかな?力強い中にも優しさが感じられる咲ちゃんにとっても新しい役でした。ショーについては、書くことが多すぎて・・・。「ル・ポアゾン」と言えば本人も一番テンションが上がると言っていた希和ちゃんとまず最初に香水のセット前からの「ル・ポアゾ~ン」のところがキターーー!という感じであの場面で既に満足です。お芝居の時の歌声とは歌い分けているのか、怪しげな低音ハスキーなボイスがとても色っぽさを出していて素晴らしかったです。そのあとからのメルヘンチックな場面からのその次のバッドパワーまでの振り幅の広さがありすぎて本当に同一人物か??という程でした。また、スパニッシュの場面もありどれも大満足。スパニッシュでは白いお衣装を着こなしていて、あんな細いであろう体系なのにマント?をすごい振り回していて腰が心配になるほど。あまり無理しないでほしい・・・。また、希和ちゃんとのデュエットでは1段上に高くリフトをしていてとっても美しかったです。最後にこれだけは言わせてください!こんなにカッコいい咲ちゃんなのに、終演後の挨拶になると急に素の咲ちゃんがお話していること!!一気にふんわり可愛い咲ちゃんになるのでそれも好き!

つぎは、朝月希和ちゃん。研12で実力経験充分の希和ちゃんが咲ちゃんの娘役さんで良かった!と本当に感じます。培ってきた経験はやはり裏切らないし、身のこなし・佇まい・男役さんの横に並ぶと主張しすぎないけれども、美しい!これはやはり長年培ってこないと出せない余裕だなと思います。希和ちゃん素敵!の一言でした。結婚をしていながらも、アルヴィーゼのことを一途に思っていてそれは決して表には出さない表情など希和ちゃんのお芝居によってアルヴィーゼとリヴィアの仲をなぜか応援してしまう自分がいるし(奏乃さんごめんなさい。)どこかいつも悲しげな表情がとっても上手で引き込まれてしまいました。最後に自ら海に身を投げてアルヴィーゼの後を追ってしまうのですがそこの場面が一番感動で泣いてしまいました。変わって、ショーではプロローグを観ての感想ですが、初演のこだま愛さんにより近づけた印象がありました。その後の様々な場面ではしっかり朝月希和でしたが、プロローグの「掴み」としては良いのではないかと思います。明るい笑顔も似合うし、バッドパワーでの少し怪しげな困った表情やキリッとした表情の色んな表情がだせる娘役さんだなと感じました。リフトでは希和ちゃんは軽々と咲ちゃんに持ち上げられていましたが、お二人の技術と呼吸の賜物だなと感じました。

続いて、綾凰華さん。個人的には雪組の咲ちゃんに次ぐ結構好きなビジュアルをしていて、咲ちゃんと同様、可愛らしさとカッコよさが入り混じっている感じが本当に好きなので、この二人の「愛の葛藤」の場面の咲ちゃんのマタドールとその影の綾さんのシーンは見どころです。綾さんご自身も、「咲さんの影として踊らさせていただくことは、自分の宝塚人生にとっても1位.2位を争うくらいの貴重な財産」と言っていたのでとても力入れて、咲ちゃんとの呼吸を合わせて踊っていました。先にショーについて語ってしまいましたが、お芝居については結構友人役が最近多いというか「ワンスアポン・・・」でのきいちゃんとの友情やfffでのベートーヴェンのパトロンなど、誰かに寄り添う役が多いとは思いました。咲ちゃんとの友人の役でも友人とヴェネチアとの間に起こる亀裂を何とか解きほぐしたいという葛藤を上手く表現していて、ストーリーテラーの役目も担っているので大変な役ではありなと感じました。かと思えば、夢白あやちゃんとの大人っぽい愛を表現していて新境地?とも感じました。とっても良かったです。

続いて、諏訪さきさんについて。お芝居では「はぐれ組」の3人(他眞ノ宮るい・彩海せら)の一人として明るい陽気なイタリア人をアルヴィーゼの周りで演技する役でした。本人も稽古段階で、「初めて東京にきた人のようにアルヴィーゼの屋敷に入った時に演技をしたい」と言っていたように尊敬するアルヴィーゼに忠実になるこの一途な思いが彼女の想いも届かず最後まで戦いに挑んで亡くなっていくところが観ていて苦しくもありました。ショーについては初演の涼風真世さんのお役の吟遊詩人を演じていて、プロローグにむけての大切なお役を抜擢されていましたが、歌がとっても上手なので再演では一番上手だったのでは?と贔屓目で見て発言をしてしまいましたが、感じました。また、本人もおっしゃっていましたがバッドパワーのあの踊りを昔からやってみたいという夢があったようですが、今回はパラダイスの歌手にまたもや抜擢をされているので踊れなかったようです!本人、残念!で舞台袖で娘役さんと一緒に踊っているようです。(笑)歌の場面は他にも任されていて「ワンスアポン・・・」での新人公演がムラでしか出来なかったので、少しはこういう抜擢があってやはり宝塚は優しい愛情の感じる世界だな!と感じました。

あとは、本当にたくさんのタカラジェンヌさんを観させていただきました。これが本当に全国ツアーの醍醐味でもあると思います。ランダムに書いていきます。

真那春人さん・・・咲ちゃんを下級生のころから観ていて、今回の父親の役と咲ちゃんがトップになって良かったね!と父親のような気持ちで今回の役がとても重なるとのこと。葛藤がある役だとは思いますが、とても辛い気持ちを上手く表現していましたし、こういう上級生でしかできない役はやはり真那さん強いなという印象でした。ショーでは足が咲ちゃん同様長い!!とってもスタイル良かったです!

夢白あやちゃん・・・まだ103期なんですね!雪組には結構美しい娘役さんが星南のぞみちゃん・妃華ゆきのちゃんや希良々うみちゃん・有栖妃華ちゃんと結構詰まっていそうな中、夢白あやちゃんがメインの場面を任されるなど希和ちゃんの次?なのかと思う程役付きが良かったです。ショーでも髪型を少しずつ変えていてショートヘアでアクロバティックに一禾あおちゃんとダンスをするなど最近では珍しいおっとりではない逆のキャラな娘役さんだなと感じました。珍しい路線だなと。今後がどのようになるか楽しみな娘役さんではありました。

叶ゆうりさん・・・咲ちゃんの世代にもなると、もう上級生ラインに入るのでは?役どころも結構貫禄のある役でとっても似合っていました。ショーでは色っぽい表情がとても似合うので目につきました。

聖海由侑さん・・・個人的に気になった下級生の一人、お芝居ではアンドレア・グリッティの孫の結婚相手の役で結構セリフもあり、気にはなっていました。ショーでの若さスパークリング!の場面では眞ノ宮るいくんを筆頭に5人組の中の一人として歌う場面もありこれからの成長が楽しみです!

以上で、まとまりのない観劇感想ではありましたが、贔屓の組なのでたくさん書くことがありすぎて楽しかったです。最後までお読みいただきありがとうございました。この名古屋公演の千秋楽も観劇予定なので劇場の写真などアップしていきたいと思います。ありがとうございました!!

<千秋楽のダイジェスト>

咲ちゃんも、きわちゃんも、綾凰華ちゃんもみ~んな、千秋楽で肩の力が抜けてとっても伸び伸びとした演技とショーでした。この短期間で皆さんさらに成長を感じて、これからの雪組も期待の持てる組カラーだなと感じました。

面白かった点は、ル・ポアゾン愛の媚薬のショーで、奏乃はるとさんの「愛のロマンス」の巻物を出すところで千秋楽前までは釘?かなんかが刺さっていて途中から開けられないという芝居仕立てになっていてもう1回やり直すという場面では千秋楽が愛知・名古屋ということで「愛知万博」からモリゾーとキッコロのぬいぐるみを巻物の代わりに持って登場して本人もびっくりして巻物を取りに戻るという笑いをとる仕込みをしていました(笑)

奏乃はるとさんの組長ご挨拶では「千秋楽も無事に迎えられたのも、神奈川・愛媛の皆さんも含め感染予防対策をしっかりしていただいたおかげです。」と全国ツアーを回った方々への感謝が印象的でした。

咲ちゃんの最後のご挨拶では、「皆さんのマスク越しにも伝わる笑顔とこのような状況下でもこうやって劇場へ足を運んでくださるお気持ちが本当に嬉しくて。「皆さんからいただいたパワーでパワー満タン?ガソリン満タン?(笑)でもう1回公演しましょうか?(笑)」「名古屋グルメをまだ全部食べ切れていないんです。きしめんも食べてないし・・・。あんかけスパゲッティも食べれていないし・・・。また、次に!また来たいです!」「次に公演はシティハンターといって、今回の公演とは180度また違った公演になっております。私はハンマーで殴られるんですが、、(きわちゃんの方を振り向いて)私はハンマーで殴られるのでしょうか?」と希和ちゃんい確認をしたら、希和ちゃんは笑いながら羽根扇で顔を隠していました(笑)最後には「これからも雪組をどうぞよろしくお願い致します!」と力強くまとめていました。少し意訳でもあるかもしれませんが、このようなことを言って観客の皆さんをほっこりと笑顔にしていました!本当にかわいい咲ちゃん好き。ぜひ、本拠地でも雪組を応援していきたいなと感じました。

By 7motomiya

宝塚を好きになったのは高校生の時、周りに宝塚好きの友達の影響で好きになり轟悠さん、春野寿美礼さん、水夏希さんとファンを経て数年ブランクが開いた後に雪組:彩風咲奈さんの出演「Greatest HITS!」で沼に落ちファン熱人生最大値に到達しようとしています。観劇は年に数回、咲ちゃんの出る公演は数回遠征はします。雪組ファンに見えますが、特に贔屓組はなく観たい演目があればどの組でも観に行きます。

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