観劇:ライブ配信
観劇日:2021/05/05

今回は、宙組Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス を観た感想を書いていきたいと思います。今回の宙組公演は新型コロナウィルスによる大阪府・兵庫県が緊急事態宣言発令のため、大劇場公演を含め期間中の宝塚が休演する形となっていて、観劇予定だった方においてもこの「無観客ライブ配信」という選択を与えてくれた宝塚歌劇団には本当に感謝しかないのではないでしょうか。

私も、特に宙組のファンではないのですがこの事態の中、せっかくキャストの皆が無観客でも公演を行ってくれるならばと何か見届けてあげたい!という気持ちが自然と湧いてきました。宙組生については、主要キャストは分かりますが若手の子についてはまだまだ勉強中なところがありますので感想が個人的な選出になります。どうかご理解いただいて、最後までお読みいただければ嬉しいです。

全体的な感想としては、ホテルスビッツラハウスの中で繰り広げられるということで場面転換があまりないので、見やすかったです。結構、感動的なポイントが数か所あり、ナチスドイツ政権という厳しい状況下の中で、人間身のある感情が随所にあり、結ばれてはいけない恋人や、違法を覚悟で命を懸けて旧友を助け出す行動、失った家族を思い閉ざしてしまった心の変化、摘発のターゲットを目の前にして葛藤する心と決断など本当に盛沢山の内容で1幕・2幕ともに見入ってしまいました。

まず、ロベルト・フォン・アムスベルク、真風涼帆さん。イギリス在住のオランダ外交官の役で、ビジュアルが完璧すぎて美しい顔と男かと思わせるほどの体格。映像からも拝むことができました。真風さんの演技は星組時代でオーシャンズ11やメイちゃんの執事などで拝見していた後は、少しブランクがあり今に至ります。今まで観てきた中で一番演技に引き込まれて、まだまだ良い意味で発展途上なんだなと感じました。つまり、いつもの真風さんの演技とは一味違った、感情がよく伝わってきた今回の公演でした。もう良くしか書けないですね。あっぱれでした。あと、最後のフィナーレでは潤花ちゃんをリフトしていました。潤花ちゃんも公式では165センチと娘役さんでは高身長だと思うのですが、炎のボレロでのお芝居中で咲ちゃんが潤花ちゃんをリフトしていたときは、咲ちゃんも細いのでしんどそうだなと感じていたのですが、真風さんとは相性も良さそうです。

次に、ニーナ・デュボワの潤花ちゃん。バレエダンサーとして踊る場所を求めてパリ・オペラ座を辞めてサン・モリッツへやってくる。自立していて、芯の強い女性で表裏のないスマートな女性を演じていました。直近では潤花ちゃんは雪組の炎のボレロを観ていたのですが、正直炎のボレロの潤花ちゃんが可愛いすぎて今回のニーナのビジュアルはすごい大人に見えました。潤花ちゃんのはじけた笑顔が好きなのですが今回は自立した女性。課題の歌唱力については1シーン歌っていましたが、普通に高音についても歌えていたのと潤花ちゃんはやはり演技が上手な子ですね。あまり時代的にもにっこり笑える状況ではなかったとは思いますが、笑顔がチャームポイントな気もするので若干残念ではありましたが、しっとりと大人の女性は演じていました。

ヘルマン・クラウスナーの芹香 斗亜さん。表の顔は若手実業家で芸術を愛する、芸術家のパトロンの役ではあるが、ナチスドイツに情報を送り、その見返りに旧友を助け出すというスパイ行為を働いてしまうが、このスパイ行為についても始めた時からいつかは摘発されると理解しての選択で、目的は芸術を本当に愛していて、芸術家が収容所送りにされることを望んでいないからこそ自分の地位を使って犯罪を犯してしまうという何ともいたたまれない役。しかし、最後は真風さんに救われる形で幕を閉じるのですが最後まで辛い役だなと感じました。

ユーリー・バシリエフの桜木みなとさん。特に大きく印象には残っていないのですが、振付家兼ダンサーということでした。全く関係ない感想でただの個人的見解ですが、ユーリーとジョルジュ・ヤーコプでフランス人男性ダンサーは恋人同士ではないかと思うくらい寄り添って仲が良いな~と観ていました。フィナーレでは芹香さんが歌うと思いきや、桜木みなとさんが歌っていました。今、結構勢いがあると言われているのと95期生ということでやはり注目株ですかね。

後は、個人的に収穫だったのが96期生の紫藤りゅうくん。星組時代から結構ビジュアルが好みで気にはなっていました。2役やられていましたね。ロベルトのかつての上司のネイサン・ヒューズでウィリアム・テルの正体を知ったことでリチャードに殺されてしまう役とヘルマンの旧友役のラディックでチェコで活躍する音楽家という役。個人的な感想としては、この子演技がうまい!でした。目の奥から演技しているな~と素人ながらに感じました。あと、優しさのある暖かさが感じられるタカラジェンヌさんだなと。宙組、路線渋滞中ですが何とかチャンスが多く与えられる子でいてほしいなと感じました。

あと、きっと観客がいたら笑いの起こるポイントだろうなと感じながら観ていた、希峰 かなた君のチャールズ・パーカーのイギリス大使補佐官。この方は初めて拝見したのですが、遥羽 ららちゃんのアルマに求婚をするくらいぞっこんの痛い役を見事に演じ切っていました。自然と目で追ってしまいました。

以上、個人的に知っている人、気になった人を中心に書いていきました。宙組メンバーをもっと勉強しなければなと感じましたが最後までお読みいただきありがとうございました。

By 7motomiya

宝塚を好きになったのは高校生の時、周りに宝塚好きの友達の影響で好きになり轟悠さん、春野寿美礼さん、水夏希さんとファンを経て数年ブランクが開いた後に雪組:彩風咲奈さんの出演「Greatest HITS!」で沼に落ちファン熱人生最大値に到達しようとしています。観劇は年に数回、咲ちゃんの出る公演は数回遠征はします。雪組ファンに見えますが、特に贔屓組はなく観たい演目があればどの組でも観に行きます。

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