観劇:ライブ配信

観劇日:3月7日15時30分公演

2021年3月に星組で公演されたロミオ&ジュリエットの観劇感想について書いていきたいと思います。

全体的な感想としては、「安定」の一言に尽きると思います。紅ゆずるさん時代を否定するわけではないので誤解しないでほしいのですが、すべての方においてレベルが高く星組特有のエネルギッシュなカラーが演目ととても合っていたと思いました。

お恥ずかしながら星組観劇は何度か年間でも行きますが、自分の中で押しジェンヌがいないのでどのキャストにも客観的な感想になるのと、ロミオ&ジュリエットと言えば「レオナルド・ディカプリオ」の世代なのです。宝塚でのオミジュリ観劇は水夏希さんバウ主演の公演以来の観劇になるので物語の感想というよりキャスト別の感想になります。

主役のロミオ:礼真琴さん

登場は一通り劇場全体がロミオ&ジュリエットの物語に引き込まれて、モンタギュー家とキャピュレット家の争いの場面の後にガラッと爽やかな登場となるのでやはりトップの登場は空気を変える力があるなと感じました。記者会見当初から衣装の賛否がありましたが、衣装にスタッヅが散りばめられるなど工夫が見えて、凄い重そうな衣装でした。ビジュアルは礼さんそのもので、元々少年のようなお姿なのでロミオに違和感なく入り込むことができました。「僕は怖い」の歌では当時の新人公演時代の映像で見たことがありますが、ベンヴォーリオやマキューシオの友達と遊んでいる時は楽しいけれど、でもどこか群れない、友達の無茶を自分は客観的に見ていて一人になると死への恐怖がよぎってくるなど強弱の区別がつかない多感な少年の悩みをよく表しているなといった感想です。

ジュリエット:舞空瞳さん

キャピュレット家の娘で、キャピュレット家自体は明家ではあるが借金もあって父親がパリス伯爵と娘のジュリエットを結婚させることによって借金を解消しようと計画をしているが、舞空さんのジュリエットはあの強い父親の計画をも拒む強い意志が感じられる力強いジュリエット像でした。ビジュアルに関しては白くて細くて衣装も可愛らしい感じなのでアイシャドウを暖色系から寒色系に変えて儚さをプラスするとロミオと二人で並んだ時に相性がもっと良くなるのでは?と感じました。声量はあるので礼さんとの歌も負けていなく表情を上手く乗せて歌っているなと感じました。

死:愛月ひかる

愛月さんは、普段男らしく独特な声をしているなと前から思っていたのですが、今回は死ということで、表情とダンスが中心の役。死ということで薄暗く、衣装も影のように暗く、よく表現されていて、ビジュアルはトートか!?という程完成されていてエリザベートのトート閣下を見ているくらい暗いけどご自身が発光されているかのようなオーラでした!今回は役替わりということで、複数の役をお稽古されている中の今回は死の役を観劇でしたが素敵でした。

ティボルト:瀬央ゆりあ

赤いお衣装が似合うけど、どことなく紅ゆずるさん主演の「Another World」赤鬼を思い出してしまいました(*ー*)それくらい、赤が似合うということで。キャピュレット夫人の甥であるも、ジュリエットに片思いをしていて、ジュリエットと愛し合うモンタギュー家のロミオを知り家同士の憎悪に悩みながらも強く演じていたなと思いました。身長が高いのでさらに強さを感じました。下級生に綺城 ひか理、天華えま、極美慎とひしめき合って役替わりをしている中では役に幅が広がった演じ方ができる方だなと感じました。

以下からは、個人的に気になった方を語らせてください。

キャピュレット卿:天寿 光希

オープニングに出て早々の直観的な感想は、かっこいい!こういう役似合う!でした。スカイステージでも拝見する天寿さんはとても明るくて瞳が潤っていて可愛らしい性格なのですが、以前見たドクトル・ジバゴの堅いこわーい役がすごい素敵だった印象で、今回のキャピュレット卿についても野心的で、威厳、焦り色々な表現とビジュアルについてもよく工夫されていると感じました。こういう年次的に経験を積んだからこそできる貫禄が今の星組には必要でした。

乳母:有沙瞳

こちらの方も直観なのですが、乳母役にはもったいないなぁと感じるくらいのキャリアとのバランスで雪組時代からよく拝見していた方です。乳母感に違和感があるくらいキャリアはあるのに若さが感じられ、見ていて複雑な気持ちではあったのですがロミオとジュリエットを引き合わせる大切な役でもあったので出番数の面では良かったのかな?とも思います。

以上、キャスト別の感想になりましたが私的な感想になるので共感、共感しないは別として最後までお読みいただきありがとうございました。

星組のロミオ&ジュリエット以降は、東宝でも2021年5月~7月まで公演しますね。小池修一郎さんの演出作品の関係もあると思いますが、これを機に他組でも公演されるとまた違った比較ができて面白いなと思います。新人公演でロミオを演じたのは、礼真琴さんの他に雪組の彩風咲奈さんですね。ジュリエットが似合いそうな最近の娘役さんでは、雪組に異動したばかりの夢白あやちゃん。新人公演も再開されることになりましたし、ここは雪組で2022年に公演していただき、本公演・新人公演で2人を観れるといいなと勝手に想像しています。想像は自由なので・・・。

最後までお読みいただきありがとうございました!

By 7motomiya

宝塚を好きになったのは高校生の時、周りに宝塚好きの友達の影響で好きになり轟悠さん、春野寿美礼さん、水夏希さんとファンを経て数年ブランクが開いた後に雪組:彩風咲奈さんの出演「Greatest HITS!」で沼に落ちファン熱人生最大値に到達しようとしています。観劇は年に数回、咲ちゃんの出る公演は数回遠征はします。雪組ファンに見えますが、特に贔屓組はなく観たい演目があればどの組でも観に行きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です