観劇日:4/23

観劇:宝塚大劇場

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今回の雪組公演は109期生の初舞台公演でもあり、夢白あやちゃんがトップ娘役に就任して初めての大劇場公演でもあり、久々と感じますがとても華やかなスタートにぴったりの演目でした!

ドイツの19世紀初頭をバックグラウンドにお衣装も重厚な感じで重ね着、重ね着って感じで娘役さんはウエストが高いドレスでレースや刺繍が施されていて、色も華やかでアクセサリーも多様していて素敵でした!お芝居もドロイゼン家の5人兄弟の長男である咲ちゃんの「夢」もあり、「使命」もあり、ただ前に向かって突き進むだけではなく、立ち戻って時に周りの意見を取り入れて、最終的にはみんなが繋がって一つの目標を示して、それにみんなが共感して力を差し伸べて進む!っていう本当に今の「雪組」を表しているようなそういった兄弟と雪組上級生・下級生の関係性をリンクできるような内容でした!それに、ちょこっとトラブルもあり、出会いから恋、愛みたく発展していく咲ちゃんと夢白ちゃんの少し今回は出会いが衝撃的だった「ボニクラ」とは違い控え目なラブではありますが、それがまたお披露目にはいい感じにリンクしていました!

ショーは109期生が冒頭に咲ちゃんの紹介からいきなり初舞台生の演技になるので私が見た中では珍しい構成でした!それから大階段を今回はプロローグで使用していて、フィナーレと2度美味しい演出でした!咲ちゃんも言っていたのですが、最近は「圧」「パワー」みたいなのが表面に現れるショーが多かったのもあり、久々に華やかなショーだなっと感じました。懐かしい歌も流れますし、場面の構成が入れ替わりも結構あってたくさんのジェンヌさんが楽しめます!最後のデュエットの「愛の宝石」は少しアレンジも加わっていてジュエル・ド・パリにぴったりでしっとり大人な感じのデュエットでした!エトワールは初めての音彩唯ちゃんですが、本当に堂々としていて顔が小さくて、歌だ上手くて高音も声量も最高でした!今回は美穂圭子さんもご出演されていたのですが、美穂圭子さんの使い方に悩むくらい?雪組生の見どころが沢山あってお互いにとって勿体ない感じがしたくらいでしたが、美穂圭子さんが雪組に出演されると美穂さん自身雪組ご出身ですし、嬉しい私でした。

いつも通り、前置きが長くなってしまいましたが、ランダムに私観になりますが気になったジェンヌさんたちの観劇感想を述べていきたいと思います。楽しんでお読みいただければ嬉しいです。


彩風咲奈:ドロイゼン家長男(ハインドリッヒ)

咲ちゃん、お芝居で鬘をかぶっていましたね。ショーでは金髪で夢白ちゃんの金髪と合わせたかったのかな?お芝居の鬘は前髪が長く横にウェーブしてまとめていてオシャレでした。前の演目がギャングだったのでそれからのふり幅が大きすぎるんですけど長男として明るく、決断力のある男性像に演じていました。少し突っ走るところもあるけれど、家族の繁栄と継続を考えての事。でも繁栄の為に寄ってくる自分にとって不利益と言ってよいのか、お金を得るために不本意な条件は飲まないという堅い意志もある冷静な目もあって咲ちゃんにぴったりだなと思いました。衣装が何回か変わっていて、クリスマスの街中のロングコートとかめっちゃ素敵なんですけど、個人的には今回悲しい事が1つあるんですけど、5男が身体が弱くて命を落としてしまうんですけど、その葬儀に着ていた喪服がキョーレツカッコいいです。その哀しみに暮れながらも長男として弔問に訪れる方に相手をする姿が最高でした。個人的に初日開けて間もない感じの少し活舌が気になりました。早口なセリフもあるかもしれませんが、公演をこなしていくうちに慣れてくることを願います。いきなりショーの感想に移りますが、「さきあや」のショーを初見するべくお芝居よりももっと楽しみにしていた時間でした。プロローグあとの銀橋でのデュエットから始まり、マリーアントワネットとフェルゼンみたいな絡みや、カンカン!!、ラテン系のすみれの花咲く頃、デュエットダンスなど色んな「さきあや」を観ました!身長差といい、体格差といい、声のハーモニーといい、相性が良い!!夢白ちゃんの感想は以下で(笑)


夢白あや:エリーゼ

夢白ちゃん。夢夢しい。こういうエリーゼみたいな役は学年を物語っていて、今の夢白ちゃんしかできないですね!役の設定どころも5男の知り合いみたいですし、咲ちゃんとの学年差を考えると同じような年の差の設定でもあるかもしれませんね。お衣装が淡い色で、髪型も神の域。ロングカールでお人形さんみたいでした。勝気なエリーゼとあったのでもっと気の強い女性でボニクラから気の強さを引きずっているとも予想していたのですが、女性でも夢を持ちたい!っていう意志はあるけれど優しさ、ふんわりした印象もあって、ハインドリッヒにも励ましの言葉をストレートに表現するなどボニクラよりも穏やかで物おじしないところが夢白あやちゃんにぴったりでした。ビジュアルが超絶可愛いので咲ちゃんの表情も自然と緩まっている感じが否めませんね。可愛いですから(笑)ショーでは本当によく頑張っていたと思います。お衣装も若々しくて綺麗な足がたくさん出ていました!デュエットまでも半分はレースでセクシーでしたよ!!たぶんプレッシャーもあって大変だとは思うんですよね。初日の映像をスカイステージで見て親心という目で見ていたんですが、可愛いんですけど笑顔がはち切れていない感じで心配もありましたが、千秋楽までまだありますし。絶対プレッシャーは咲ちゃんと乗り切ってくれることと思います。


朝美絢:次男(フランツ)

すっかり演技派が板についた感じの朝美絢さん。こういう硬派な感じの貴族も合うんですね。頭脳派というか、兄弟の中で堅実でブレーキタイプで、長男が突っ走り系なのでそれに振り回されていつしか自分の夢を持つことを忘れていたけど、大人になるにつれて自分らしくという芽生えが生まれという苦悩でもがいている感じがよく表れていました。恋愛に関しては、真ん中らしく芯をつかれると少しひねくれているのでストレートに表現できずに遠回りになってしまうけれど、最後はエリーゼが助け舟だしてくれるんですけどね💛雪組の2番手として本当に色んな役に向き合ってきたと思います。今回は結構その中でもクセが特にあるわけではないので単純に朝美絢さんを楽しめると思います。お芝居でもショーでも野々花ひまりちゃんと組んでいてお似合いでした!今回、咲ちゃんとあーさのデュエット?みたいな、群舞の前に少し絡みがあるんですよね。お互い嬉しい瞬間だろうなと感じますし、咲ちゃんもあーさを感じて、デュエットの最後にあーさは気づいていないでしょうけど、あーさの背中に優しく微笑みかけていました。このトップと2番手の絡みも魅力の一つですよね。お互いの信頼が見れて嬉しい瞬間です。



和希そら:3男(ゲオルグ)

兄弟でもお互い色んな仕事をしているんですね。ゲオルグは軍人です。本人も言っていますが(役として)本当は軍人に向いていないんだって。軍人としての役は踊っていますが、確かに役として軍人らしいことはしていませんでした(笑)軍人の間で、ドロイゼン家の父親の悪口を言っているのを耳にしてその真実を探るべく、友人と真実を知る人のもとへ探りにいきます。それを長男であるハインドリッヒへ伝えに行く物語の重要な役と言えるかもしれません。結局のところ鉄道のレールを作る技術を持つものとして5男から紹介されたアントンが兄弟であることもゲオルグから伝えられますし、冷静に長男を支えるそら君そのものでした。今回の謝先生の演出はあてがきが凄い共感でしかないこと。日頃の雪組の中での関係性を理解できるようで楽しい内容となりました。ショーではバリバリに踊って歌ってともっと場面を与えてほしいくらいですが、演出の時間の関係でしょうか。唯一美穂圭子さんと歌っている場面が大きな見せ場くらいでしたが貫禄も出てきたなと感じました。


野々花ひまり:ディートリンデ

銀行家の娘であり、周りの人も彼女の魅力というよりも彼女の父親の地位や名誉に吸い寄せられて仲良くしてくるという事が彼女自身も気づいてはいます。しかし、彼女自身もうんざりはしていても寄ってくる人の中でいい男の人がいれば遊んでいるようなスタンスで、それがハインドリッヒの長男であれ次男であれという感じです。ハインドリッヒの事を好いてはいるけれどハインドリッヒは違う人を見ているという事で悪ふざけのつもりで結構大胆な悪事を仕掛けてしまうんですけど。それを正した次男であるフランツ自身はディートリンデの事を愛しているという複雑な感情も絡み最後はエリーゼがくっつけてくれるんですけどね。ディートリンデのしたことからしたら、ハインドリッヒとエリーゼは許せるのか?っていうところなんですが。最後ドロイゼン家の救世主みたいに扱われているのでなんだかその辺だけ納得があまり行っていないんですけどね(笑)ショーではあーさと恋におちて鮮やかな青い衣装や夢白ちゃんを支えるべく、ダルマにも付き合っていて良かったです!


華世京:5男(ヨーゼフ)

身体が弱い設定です。きっと長男のハインドリッヒは5男であるヨーゼフの事をすごく可愛がっていたんだろうなという事が伝わってきます。ハインドリッヒのいつも後ろにくっついているような感じで近くにいましたし、会ってもらいたい人がいるって、それがエリーゼなんですがヨーゼフの恋人か?と勘違いして誰よりも一番に喜んでくれるハインドリッヒですし。エリーゼと引き合わせた酒場でヨーゼフは発作を起こしてしまってから、命を落とすまでにハイドリッヒはヨーゼフのためにワインだったかな?を市場に買いにいってあげてますし、ヨーゼフの幻想?を見てそれが結局悪い知らせにつながってしまうところなど葬式の場面は涙を誘いました。もうこの長男と5男である自体が咲ちゃんとかせきょーの間柄そのものなんですが!それとリンクして余計に可愛がっている感が共感でした。


縣千:アントン(ドロイゼン家の6男?)

かせきょーと順番が逆になってしまいましたが、兄弟順でこうなってしまいました。最後の最後にゲオルグが魔女が守りたかったただ一人の息子がアントンだったということで、魔女がドロイゼン家の妻である亡くなった母の古い友人で、亡くなった後にドロイゼンとの間に生まれた子と共に姿を消したっていう少し哀れな誤解もあったような魔女の子アントンが実は兄弟だったっていう最後は円満にドロイゼン家に迎えられてハッピーエンド!って感じでした。鉄道のレールの技術をハインドリッヒが従える作業員に伝えるんですが、これまたアクロバットな鉄を扱うんで力持ちで筋肉モリモリな熱い男たちを表現しているのか、縣くんの技術の高い側転も見られます!キレッキレのダンスもお芝居で見られるので見どころです。


美穂圭子:魔女

ストーリーテラーであり、バックダンサーと一緒に踊って歌って一言言って謎の端の通路にはけていくみたいな(笑)でも魔女の顔でもあり、神秘的な姿が美穂圭子さんそのものでもありました。最初に書いたのですが、美穂圭子さんはオデッセイのようなオーラがせっかく出演していただいているならばもっとガツン!と来るような役でも良かったかな?と思いました。使い方が少し勿体ないというか・・・。娘役さんが今回大きな役どころが夢白ちゃんかひまりちゃんくらいなので、ストーリーテラー的な扱いで使うしかないとは思うのですが、娘役さんの役が安定していない中で美穂さんが加わると雪組生の娘役さんとしても美穂さんとしてもお互いもったいないかなと感じましたよー。

今回も個人的な感想をつらつらと書いてしまいましたが、こういうあてがきの内容でしかも希和ちゃんが退団して夢白ちゃんのトップ娘役となり新しい雪組で今から力を合わせて頑張っていくっていう姿がトップさんとその支えるみんなのお互いの役目みたいなのとリンクしてとても共感性の強い公演かなと感じました。東京公演も抽選で当たれば観劇のチャンスがあれば書いて行きたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

By 7motomiya

宝塚を好きになったのは高校生の時、周りに宝塚好きの友達の影響で好きになり轟悠さん、春野寿美礼さん、水夏希さんとファンを経て数年ブランクが開いた後に雪組:彩風咲奈さんの出演「Greatest HITS!」で沼に落ちファン熱人生最大値に到達しようとしています。観劇は年に数回、咲ちゃんの出る公演は数回遠征はします。雪組ファンに見えますが、特に贔屓組はなく観たい演目があればどの組でも観に行きます。

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