観劇:宝塚大劇場

観劇日:3/28

まかかの退団公演のライブ配信はU-NEXTで観れます!4/17(月曜)

今回の宙組公演は真風涼帆さんと潤花さんの退団公演です!その他にも組長さんである寿つかささんや紫藤りゅうさん他3名の合計7名の退団者もおられます。今やレジェンド的な位置にいらっしゃる真風さんと雪組から異動して「まかかの」コンビで花開いた潤花ちゃんの添い遂げ退団を今回は一本物の演出家が小池修一郎さんということで是非とも観たい!と意気込んでの友の会の2度の抽選に外れ、何とか先行先着でチケットをもぎ取りました!!ということで今回もランダムに観劇感想をネタバレを含みますが、書いて行きたいと思います。どうぞ最後までお読みいただければ嬉しいです。

ざっくりとした、「カジノ・ロワイヤル」を観た全体的な感想として退団公演ってよく駄作とか言われたり謎の表現があるんですが、今回は、正直演出家の小池さんということできっと素晴らしい公演になるんだろうなと思っていました。新作ですし、再演以外で小池さんのは雪組の望海風斗さんの「ワンスアポンアタイムインアメリカ」以来でした。本当に正直な感想で大変申し訳ないのですが、「既視感」満載の新作にしては、こういう真風さん以前にも観たような・・・って感じで。この上の写真でも「ん?オーシャンズ11?」一瞬似てない?ってなりました。(笑)あとは、今回の真風さんのお役がスパイ役ということで、「ホテルスヴィッツラハウスもスパイ役だったよね?」あと、ここはネタバレに近いかもしれませんが、最後の芹香さんと真風さんの対決のところ・・・「シャーロックホームズで観たような?」っていう舞台のセットとパフォーマンスがひとくくりで言うと「既視感」でした。よく一本物で退団するトップさんって少ないと聞いたことがあるんですが、内容的に1本物で話を膨らませるより、お芝居で「カジノ・ロワイヤル」で完結して、ショーでの真風さんを観たいな!と単純に思ってしまいました。それでも最後のフィナーレではやはり圧巻の真風さんって感じで、ダンサーのイメージは無いのですが、ショースター真風でお芝居よりも真風さんとしての存在感がフィナーレだけでとても堪能できました!

それでは、少し辛辣なコメントも書いてしまいましたが主要キャストや気になったキャストなどランダムに感想を書いて行きたいと思います!

ジェームズ・ボンド:真風涼帆

ザ男役ならぬ、ザ男でした。出で立ちとスーツの着こなし、ハットのかぶり方、トレンチコートも着られていたような。すごく素敵で、咲ちゃん大好きな私なのですが、また咲ちゃんとは違った骨太感というか、それでいても細くてスタイルが良いんでこの違いはなんだ?と思うのですが、本当にカッコよくてジェントルマンでした。落ち着いていて、ゆったりと時間が流れていて、安定して見ていられる方ですね。歌の安定していて、発声も聞き取りやすくて独特な節があったりするんですがそれも含めて真風さんでした!本当に知的なお役が似合う!最初に既視感という言葉を発したのですが、こういうお役が真風さんにぴったりということだなと思いました。今のトップさんの中ではこういうお役ができる方は少ないのかな?潤花ちゃんとの並びもとっても良くて大型コンビでした!

デルフィーヌ:潤花

ロマノフ家の末裔の娘である潤花ちゃんは、大学生なので真風さんとは年の差が結構あるのかな?って感じです。始めは、大学の先輩の桜木みなとさんと恋仲なのですが少し頼りない。真風さんとは、出会って突然、キスで始まるので怒ってはいるのですが大人の男性でしかもカッコいいボンドさんなら嬉しいですよね!若いけれど芯の強い女性という役で言えば潤花ちゃんはお手の物ですね。お芝居もお上手で、見入ってしまいました。あと、潤花ちゃん背が大きいですね!高いヒールを履いていたのもありますが、骨太で骨格がしっかりしているので直近で言えばシャーロックホームズでも感じたのですが、デカい!という印象がありました。真風さんと今回は添い遂げ退団ということで、4作という短い任期でしたが、最後パラシュートで落ちている場面を二人で歌っているのですが、短い間だけど濃い時間的な歌詞だったのであぁ感動という感じです!

ル・シッフル:芹香斗亜

今回も悪役でしたね。真風さんの2番手として対決をするお役なのですが、歌を任されている場面もあり、安定的な歌唱力でした。アナスタシアやホテルスヴィッツラで感じた、活舌については今回は改善されていて、とても聞き取りやすかったです。次期トップが決まってようやく自分の目標が定まったのもあるせいか、とても吹っ切れたすがすがしい表情とやる気が今回の悪役に相まってとても良かったお芝居でした!芹香斗亜さんについては、わたくしお芝居は記憶にあってもショーでの芹香さんってあまり気にして観ていなかったので、今後のトップさんになられてショースターとしてどのように輝かれるのか楽しみです!

ミシェル・バロー:桜木みなと

潤花ちゃんとのカップル感は最初だけで、そのあとにどんどん弱い、少し頼りない男性像を上手く表現されていましたね。天彩さんと最後は恋仲になっていくのですが、正直、この方の持ち味は何だろう?と考えた時に、歌は激うまでもないけと安定はしている。お芝居もふり幅のある役作りで悪役もできるし、今回みたいな少し弱いお役も合う。ビジュアルも悪くない。和希そら君と一緒で、宙組にいると上と下からのサンドイッチ的な感じで魅力が半減している気もするんですよね。そろそろ上級生の位置付けになってくる年次ですし、伸び伸びとできるチャンスがあれば組替えすれば広がりそうな可能性を秘めている方ですね。

ルネ・マティス:瑠風輝

98期の瑠風君で研12になる年でしょうか。そろそろ上げていきたい年次ですよね。真風さんも惜しまれ退団してしまいますが、今回の公演で一番プッシュされてきたかな?と感じる方が瑠風君でした。真風さんともガッツリお芝居をしていますし、次期トップ娘役さんの春乃さくらちゃんとも恋仲の関係で出番が結構あったなと感じました。結構遠目からの今回は観劇でしたが、瑠風君のスタイルとよく通る声が響き渡っていました!あれだけの身長とスタイルが強烈な武器となると思うので、組む方を選ばず娘役さんとの身長差萌えはそれだけでありますね。楽しみな次世代の路線組の一人です。

フェリックス・ライター:紫藤りゅう

個人的には本当に退団が惜しい方なんですよね。涙。星組時代から結構好きで注目はしていましたし、本当にお芝居が上手くて、今回は救世主的な感じでひょっこり現れて真風さんともお芝居をしているのですが、優しい眼差しと立っているだけで感じる包容力というか大好きなタカラジェンヌさんでした。今後の違う世界でも活躍をお祈りしたいです!

イリヤ:鷹翔 千空

いまいち役柄がよくわかっていないのですが、スパイの真風さん側でもなく、悪役の芹香さん側でもなく2人で行動をしているような異質な役ですが、出で立ちがカッコよい!突然登場してきて、気づいたらいなくなり、最後の真風さんと芹香さんのクライマックスシーンに割って入ってくるのですが、仲間が撃たれて?それを援護しにまた消えていく・・・。っていう謎の役ではありましたが。

ヴェスパー:春乃さくら

映画のカジノロワイヤルではボンドガールの役でしたが、宝塚版では内容も異なる為ボンドガールではありませんが、真風さんと夫婦役をお芝居上で演技するなど結構この物語に関わっています。ぱっと見た印象が潤花ちゃんに似ているな~という印象。声に特徴があり、ホテルスヴィッツラでも確かな歌唱力でしたので、芹香さんの安定した歌で楽しみな今後になりそうです!

アナベル:天彩 峰里

天彩峰里ちゃんは別格路線に以降してきたのかな?キキちゃんのやっぱり相手役になるのかな?とつかめない存在力ではありました。可愛いですし、お歌もうまいですし、可愛い顔に似合わず役のふり幅も広いですし、なんでもできちゃうので重宝されちゃうのかな~といったところで、フライデーのターゲットにされちゃったりして。タカラジェンヌさんて本当に素の姿がベールに包まれているのでそういった中でああいう報道がでてしまうとイメージを払拭するには結構時間がかかる部分があると思うんですよね。今回のカジノロワイヤルが彼女を違った意味で注目していたわけですが、さすがはじゅっちゃんだなと思いました。負けずに頑張ってほしいです!応援しています。

総評として、宙は層が厚いなと感じる反面、路線が詰まっているというか、突出したキャラがない人が多いというか皆さんいいラインで収まってしまっているなという印象に終わりました。真風さんが退団されて、またベテラン格のトップさんが就任するので、2番手がさぁ誰になるのか?という予想もされてくると思うのですが、他組のように活性化をするためにもこのまま繰り上がってしまうのではなく、あっと驚かせるような人事も期待しつつ、キキちゃん体制はしばらく様子見としていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

By 7motomiya

宝塚を好きになったのは高校生の時、周りに宝塚好きの友達の影響で好きになり轟悠さん、春野寿美礼さん、水夏希さんとファンを経て数年ブランクが開いた後に雪組:彩風咲奈さんの出演「Greatest HITS!」で沼に落ちファン熱人生最大値に到達しようとしています。観劇は年に数回、咲ちゃんの出る公演は数回遠征はします。雪組ファンに見えますが、特に贔屓組はなく観たい演目があればどの組でも観に行きます。

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