観劇日:8/7

観劇:ライブ配信

はじめに申し上げておきます。ODYSSEYは咲ちゃんこと彩風咲奈の代表作品になるであろうということを。前回公演の夢介千両みやげから咲ちゃんに飢えており、叶わなかった劇場での観劇。ライブ配信にむけて日にちが近づくにつれてソワソワ。

1月にODYSSEYの中止が決まり、急いでスチールとプログラムをキャトルレーヴオンラインで買いました。幻になるかもしれないブルーム船長のプログラムを穴があくのではというくらい見返しました。

公演日程の組みなおしが決まり、咲ちゃんが最後の挨拶でも涙しながら言っていましたが退団や別の公演に出演の為、このODYSSEYに出演出来なかった仲間に気持ちを寄せていたこと。悲しい過去は水に流そうみたいな歌詞があるのですが、咲ちゃんはその歌詞のように水に流すのではなく、辛い過去もあって良かったなって思えるように精進したいようなことを言っていました。本当に組を背負って、宝塚を背負っているメンタルの強さを見せつけられました。そして他の劇場の宝塚大劇場や東京宝塚劇場でもコロナで休演となるなど本当に不安定な時期の中、千秋楽まで駆け抜けれたことが本当に最後の挨拶に一杯詰まっているなと感じました。

この記事を書く時には、さききわコンビとして一緒に組んで来た相手役の朝月希和ちゃんも退団が決まっていますし、次期相手役の夢白あやちゃんということも分かった上で、咲ちゃんが一つのシーンの歌詞で「7つの海」っていう歌詞があるんですね。もちろん想像の範囲なのですが、なんで7つなんだろうと考えた時に咲ちゃんの任期は7作はするのかな?とふと思いました。希和ちゃんで3作。夢白ちゃんで4作。なんか現実的にありえそうな数字っぽくて、咲ちゃんは雪組の御曹司ですし2024年の雪組100周年の顔としても立派に大役を務めるであろうなと予想はします。

毎度のこと、前置きが長くなりましたが自分の感じたままに、キャストの感想はランダムに、をモットーに書いていきたいと思います。最後までお読みいただければ嬉しいです。

ブルーム船長:彩風咲奈

スチールを見た瞬間、「やばっ!!」「超かっこいい!」「なにこの視線!」「ワイルド!!」色んな感想が溢れました。ウェーブした長い髪が似合いますね。そして、プログラムを見ればニヒルに口元を片方上げて微笑むブルーム船長の顔、首元、指先、衣装はもちろんキマッているのですが肌の色、シワ感、チョイスする宝石、もう隅から隅まで、頭から足先までとはこのことですね!じっくり見させてもらいました。本当に満足コスパ最高!って感じでした。こんな感想全然伝わらないと思うのでぜひプログラムを買ってみてください。ブルーム船長としてオープニングとフィナーレとして出た以外にも、沢山の衣装を見事に着こなし話題にもなっていた「ダルマ」では細い、長いだけではない鍛え上げられた体は素晴らしいの一言でした。第1幕と2幕で縣千くんや眞ノ宮るいくんや華世京くんの3人の女役と絡んでいるのも見物です。ダンスの種類もダイナミックにクラシカルにバレエ要素もあったり実力はもちろんなのですが、歌唱力も本当に安定してきたなと感じました。様々なコスチュームの着こなし、演出家の野口先生は咲ちゃんの良さを知り尽くしたうえでファンの見たい咲ちゃんを見せてくれました!

セレネ:朝美絢

朝美さんもたまにセレネ、たまにギラギラ朝美絢と使い分けている訳です。セレネのお衣装が金色で何ともお美しい。セレネの時は咲ちゃんからは見えていない設定らしく目を合わせることがないのですが、希和ちゃんを含めたトリデンテの場面がちょこちょこあるのですが希和ちゃんと手を合わせていたり対になっていて今回は希和ちゃんと一緒にトップを際立たせるような設定になっているように感じました。もちろんセンターの朝美絢として娘役さんを引っ張っていたり、第2幕では祭りの場面でオラオラしたあーさも見れたりとさすが、野口先生分かってらっしゃるな~と言った感想です。ビジュアルがやはり話題になるジェンヌさんではあるのですが、歌唱力の人材として輝いている場面もあり最後の咲ちゃんと希和ちゃんのデュエットでは影ソロをして希和ちゃんの退団を知ってのデュエットでありましたので、切なさを表現している2人の感情に乗せてうまく影ソロとしての役目を果たしていたように感じます。

アポロン:朝月希和

こちらもたまにアポロン、たまに朝月希和ちゃんとしてどちらも輝いていました。どうしてもお姉さんオーラを感じてしまうベテランの娘役さんとして評価されつつはあるのですが、その分しっかり娘役さんとしてどっしり構えて役の幅広さが改めてある方だなと感じました。特に第2幕のウィーンの夢のまちという場面では紫と白を基調とした珍しくフリフリのドレスで髪型もポニーテールが高い位置で結ばれていたのですが、思わず可愛い!と声が出てしまったほど普段しっとり系の雰囲気な希和ちゃんがキュートな印象もだせていて素敵でした。歌・ダンスともに穴が本当にない娘役さんで安心して観られるのはもちろんなのですが、咲ちゃんとの相性が本当に良くて裏表のない、ウソのない、ありのままのコンビって感じで悪く言えばキュンさに欠けるのですがそれが上手く大人らしいコンビに仕上がっていったのかなと個人的に思いました。

縣千

新人公演の期を抜けて、もうステップアップしていきたい一番悩みやすい時期かなと思いますね。そういった時期にちゃんとお役をいただけていて、前作ではバウホール初主演も果たしノリに乗っている若手から一皮むけるためにいろんなお役をこなしていました。基本的には熱い!お役が似合う男役さんかなと思うのでカルメンファンタジーのような赤いドレスに包まれた娘役さんもこなしてはいましたが、しっとり色気を落ち着いて出すような役どころも今後観たいところではあるなと感じました。歌唱力は音程事体は問題ないとは思いますが、音域の広さをもう一段階プラスできるとまた安定感や深みにつながるだろうなと感じました。個人的には咲ちゃんが雪組御曹司として今現在トップをはっているので縣くんは組替えしても星?花?宙?月は彩海せらくんが異動したので無いとは思いますが、可能性としてはありそうだなと感じました。

眞ノ宮るい

個人的には、望海さん時代には諏訪さきくんや煌羽レオくんの歌唱力チームと縣くんや彩海くん若手チームにサンドイッチされて埋もれていたなと感じる子で、あまり歌声やダンスを注目して観ていなかった子なのですが、今回縣くんと華世京くんの間のポジションとしてソロで見せ場を作ってくれている場面がとっても良かったです。特に華世くんと交互に歌を歌う場面があるのですが、華世くんはまだまだ低音ボイスが開拓されていない中、眞ノ宮るい君はしっかり低音ボイスも安定感があり華世くんをしっかり引っ張っていました!今回は娘役として咲ちゃんとあーさの相手役として組まれていましたが、お顔もキュートな感じなので娘役さんも意外に似合っていましたよ。

海の女神ティティス:美穂圭子

私が見たライブ配信ではティティスを美穂圭子さんが演じていましたが、このお役を美穂圭子さんが来る前は音彩唯ちゃんがやられていたとのことで。こちらも見てみたかったなといったところですが、貫禄がやはり専科:美穂圭子さんだなと感じました。しかしながら美穂さんも元をたどれば雪組出身ですのできっと雪組愛は強いはず。咲ちゃんとは望海さん主演の「ドン・ジュアン」で一度絡みはありましたし、凱旋門でも場面は違えどご出演されていましたので美穂さん自体スケジュールが大変な中でもこのオデッセイの出演を承諾してくださったことでしょう。表情が本当に独特なオーラのある方で海の女神のように少し冷たいオーラを放っていました。明るい!というよりも、「涙」「哀しみ」「切なさ」「儚さ」のような役になり切っていて素晴らしかったです。かと思えば祭りの場面やニューヨークのクラブ?の場面では年上の粋なお姉さんを演じていて素敵でした。

野々花ひまり

2番目の娘役ポジションでした。野々花ひまりちゃん凄い引き締まったというか筋肉を鍛えているのかなっという感じで、お衣装の着こなしが一番素敵でした。スタイルが良くて、娘役さんの中では割と身長が高い方なのでダンスもダイナミックで太陽のようなニコニコの笑顔が弾けてる!って思えば、真剣なお顔でニューヨークのクラブの中でカッコよくショートパンツスタイルで踊る姿など色んな役の幅広さを感じる娘役さんでした。トップ娘役さんは次期はもうすでに決まってしまっていますが、自分の集大成の時まで輝き続けてくれるだろうなと少し上級生ポジションに変わっていくタイミングなのかなと放つオーラから感じました。

ここまでオデッセイの観劇感想でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

By 7motomiya

宝塚を好きになったのは高校生の時、周りに宝塚好きの友達の影響で好きになり轟悠さん、春野寿美礼さん、水夏希さんとファンを経て数年ブランクが開いた後に雪組:彩風咲奈さんの出演「Greatest HITS!」で沼に落ちファン熱人生最大値に到達しようとしています。観劇は年に数回、咲ちゃんの出る公演は数回遠征はします。雪組ファンに見えますが、特に贔屓組はなく観たい演目があればどの組でも観に行きます。

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